2010-10-13

「おのづから 相あふ時も わかれてもひとりはいつも ひとりなりけり」

いつも一人であると達観し、善悪も「悟り」さえも捨てきった一遍上人は、自分が死んでも何もするな、放っておけと言っている。
「わが門弟におきては、葬礼の儀式をととのうべからず。野に捨てて獣にほどこすべし」
死んだ後は獣の食うにまかせろというのだから、すさまじい。死んだ後の花輪の数を心配するような人が多くはないだろうか。本当に捨て切った人は、強い。
「ひとり」を強調したからといって、人生はつまらない、生きる価値がないというのではない。
逆に独りであるからこそ、同じ時代に生きる人、縁あって身近にいる人とともに過ごす時間が貴重になってくる。
一回限りに人生で、一度だけの出会いである。しかも、本来私たちは独りであるから、出会えたことの素晴らしいさ、ありがたさに感謝する気持ちになる。
人とともにあることに感謝するとともに、我が道を行くという強さも兼ね備えたい。

一遍上人 

  • 一生の間欲深思わず (欲深い事を考えない)
  • 善悪に他をねたむ心なし
  • 自他共にうらみかこつ心なし
  • 身ひとつに美食好まず
  • 道においては死をいとわず思う
  • 仏神は尊し仏神をたのまず 
    「我事において後悔せず」     宮本武蔵

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